ジャーナリストキャンプ2016石巻

4月29日から5月1日まで、日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)の「ジャーナリストキャンプ2016石巻」に行ってきました。私は運営として参加しましたが、自分自身にとってもたくさんの気づきと学びをもたらしてくれた3日間でした。

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キャンプは、全国から記者やライター、情報発信に関わる人が集まり、指導役のデスク陣のもとで合宿形式で学ぶ場(詳しい様子は、こちらのブログからご覧ください)。どうすれば”自分ごと”として読んでもらえる良質な記事が書けるのか。参加者とデスクは、毎日遅くまで白熱した議論を繰り広げました。執筆した記事は、Yahoo!ニュースに掲載される予定です。

5人のデスクからのアドバイスは、どれも貴重で、聞き逃すことができない「宝」のようでした。それぞれ視点もアプローチも全く違いましたが、言い方が違うだけで、みなさん本質は全く同じことをおっしゃっていると感じました。

デスクの1人、與那覇里子さん(沖縄タイムス記者)は、キャンプ本番前から、参加者に対して「あなたが興味があることは何?」「面白いと思うことは?」という質問を何度も繰り返していました。キャンプの舞台は宮城県石巻市でしたが、「震災」や「被災地」というテーマとは一見関係のないように思える部分から、参加者の関心を引き出そうとしているように見えました。はじめは、どうしてそこにこだわるんだろう、と感じていたのですが、キャンプの議論を聞いているうち、だんだんと腑に落ちました。

「自分の関心」と、記事を書いて「社会にどうなって欲しいのか」という”ゴール”。その2つがクリアでなければ、いい記事は書けない。特に、自分の中から湧き上がる「興味」は、記事を書く最初の出発点。その「熱」が弱い記事は、結局は伝わらないし、うわべだけのものになってしまう。それは、どのデスクも共通しておっしゃっていることでした。

私自身は、「関心」の部分が弱かったのだと気付きました。記事をうまく書こうとして、すぐ「テクニックがあるはずだ」という方向に走ってしまう。でもその前に、自分自身と向き合って、何を伝えたいのか、もっともっと考えなきゃいけないんだ、と。これは記者だけでなく、どんな仕事にも共通して言えることかもしれません。

「関心」や「興味」は、日々のインプットや思考で強化することができる。でも私は、その努力も怠っていた…と、恥ずかしながらはっとさせられました。毎日少しづつでも努力しなければ、感受性はすぐにパサパサに乾いてしまう。

キャンプ中のデスクの言葉は他の参加者へ向けられたものでしたが、全部、自分へのメッセージとして受け取りました。私自身が、変わるきっかけをくれたキャンプ。感謝です。

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